History枡儀の歴史

今から 300 年以上前の江戸時代。1713 年(正徳 3 年)に創業者・小浜屋吉兵衛が福井県小浜市より京の都に上洛しました。
吉兵衛は好不況にかかわらず人々に求められる嗜好品を取り扱うことを志し、京都・本能寺の門前で煙管 ( きせる ) の製造販売をはじめだと語り継がれています。
その後、吉兵衛は日本三大飢饉のひとつとされる「享保の大飢饉」に遭遇しました。人々は喰うや喰えぬの厳しい時代、吉兵衛は、そんな最中やっとの思いで入手することができた米升一合の米を、共に働く仲間と分け合ったと語り継がれています。
どんな苦しい時でも共に苦楽を分かち合う。そんな「公助の精神」が枡儀の原点です。
そして、この精神を常に心に刻むようにとエピソードを引用し、5 代目儀兵衛が屋号を小浜屋から米升の「枡」と義理人情の「儀」の字を引用して「枡儀」に改名したと言われています。
創業以来、煙管の製造・販売は、昭和の時代に入り戦前まで続けられました。
戦後、喫煙具からハンドバッグへ。
それは、かます(煙管を入れるケース)を袋物に転用することから始まりました。
女性は誰でも” 物入れ” が必要であり、それも、よりよいものを求める。
かますを大きくしてハンドルをつけ、ハンドバッグにしてはどうだろうか-。
その着想は、初代吉兵衛の教えである「好不況を問わずいつの世も嗜好品は人々に求められる」を具現化したものとなり、今も継続しているハンドバッグ事業の始まりとなりました。
数多の困難の時代を乗り越え、その歴史と伝統を受け継ぎ今日まで事業を継続してくることができましたのは、当社がご縁を頂いた多くの皆様からのご愛顧の賜物です。
そのことに対する感謝の気持ちを忘れることなく、そしてその恩恵に報いるためにも当社を育んでくれた地域社会の発展に寄与し、また代々受け継がれてきた良き伝統と精神を重んじ、事業を通じて次の 100 年も社会に貢献できる企業であり続けたいと考えています。
沿革
1713 年 |
「小浜屋」創業 初代吉兵衛により煙管(きせる)の製造販売をはじめる |
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1950 年 |
「有限会社桝儀商会」設立 ハンドバッグの取り扱いを本格的に開始 |
1962 年 |
東京支店開設 |
1973 年 |
「株式会社枡儀」に商号変更 |
1974 年 |
山科第一流通センター開設 |
1977 年 |
LANCEL( ランセル)の正規販売代理店として販売開始(現在は終了) |
1994 年 |
MADAME GRES(マダムグレ)ライセンス契約販売開始 |
1995 年 |
山科第二流通センター開設 |
1996 年 |
BEAUTY:BEAST ライセンス契約販売開始(現在は終了) |
2000 年 |
現 山科流通センター開設 |
2005 年 |
株式会社コンコルディア設立 |
2006 年 |
プライベートブランド「coto(コト)」デビュー |
2012 年 |
株式会社ペレボルサ設立(中山外株式会社よりペレボルサ事業を譲受) |
2016 年 |
株式会社コンコルディアにて婦人靴事業を開始(株式会社ドゥ・ラマーレより靴事業を譲受) |
2020 年 |
プライベートブランド「LAQUOH(ラクーオ)」デビュー |
2022 年 |
プライベートブランド「PRIMAPELLE(プリマペレ)」デビュー |